ペリカン目

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ヒメウ
ペリカン目・ウ科には、「ヒメウ(学名:Phalacrocorax pelagicus)」「チシマウガラス(学名:Phalacrocorax urile)」などの野鳥がいます。
日本では「鵜(う)」と表現することが多くなりますが、本来「鵜」という漢字は「ペリカン」を意味します。
ウ科のヒメウは、体長約70cmの野鳥です。体長が70cmあると聞くと「大きな野鳥」というイメージをもちますが、ウ科の中では最小サイズの大きさです。
ヒメウは、体形が細く、全身が光沢ある黒い産もうで覆われている点に特徴があります。
一般に、潜水して魚や甲殻類を捕食しますが、飛翔することも得意としています。
次にチシマウガラスは、体長約85cmほどの大きさの野鳥です。
北海道の東部やロシア、アメリカ合衆国(アラスカ州南部)で見ることができます。
ヒメウと同じように、黒く光沢ある羽毛で覆われ、「カラス」のように見えることから、この和名が付けられています。
環境省のレッドリストでは、「絶滅危惧IA(CR)」に指定されていますので、非常に貴重な野鳥です。
チシマウガラスの繁殖地に人間が近づいたり、カモメによる卵・ヒナの捕食が生息数の減少の原因になっているようです。

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オオグンカンドリ
「オオグンカンドリ(学名:Fregata minor)」「コグンカンドリ(小軍艦鳥、学名:Fregata ariel)」などは、ペリカン目・グンカンドリ科に属する野鳥です。
グンカンドリ科の野鳥は、熱帯の海洋に生息していますので、国内でみることができる地域は限られています。
グンカンドリ科に属する野鳥は、高度な飛翔能力がある一方、撥水性の悪い羽に覆われているため、常に飛翔しながら魚を捕えています。
オオグンカンドリは、オス・メスとも90cm~100cm程度の大きさの野鳥です。
主に魚を捕食していますが、オオグンカンドリは魚の捕食が苦手です。そのため、高い飛翔能力を活かし、カツオドリなどが捕えた魚を横取りしすることもあります。
この他の野鳥の魚を奪い取る行動は、オオグンカンドリだけでなく、カモメ類にも存在する行動になります。
次にコグンカンドリは、体長約80cm、翼を開いたときの大きさが約180cmほどの大きさになります。
喉に赤い喉袋を持っている点に特徴があり、喉袋に空気を入れて示威行為をすることもあります。
また、オオグンカンドリと同じようにカツオドリ類などを襲撃して、小魚を奪い取ることも珍しくありません。

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アオサギ
「アオサギ(学名:Ardea cinerea)」「コサギ(学名:Egretta garzetta)」「ダイサギ(学名:Ardea alba)」などは、ペリカン目・サギ科に属する野鳥になります。
サギ科の野鳥というと「シラサギ」から白い姿をイメージしがちですが、白色型・黒色型に区分されています。
アオサギは、国内でも比較的頻繁にみることができるサギ科の野鳥です。
成鳥になると頭部に黒い冠羽(かんむりばね)が生え、眼の上の黒い模様が特徴になっています。
魚やカエルなどを捕食していますので、海岸や干潟、湖沼、水田などでみることが多くなります。
コサギは、サギ科の中でも小型の野鳥になります。
黒い脚と黄色い足の指に特徴があり、アオサギと同様、水田や干潟、湖沼などでみることができます。
コサギは「パドリング」といわれる方法で魚を捕まえます。パドリングは、水中に入れた足を震わせることで、隠れている魚を誘い出して捕まえる方法です。
また、ダイサギは約90cmほどの大きさの野鳥で、冬になるとくちばしが黒から黄色に変色する点に特徴があります。
大型の野鳥で脚も長いことから、水田の深い場所でもエサを見つけることができ、コサギよりもエサを捕まえるのが上手とされています。

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ペリカン目・ペリカン科の野鳥には、「ハイイロペリカン(学名:pelecanus)」「モモイロペリカン(学名:Pelecanus onocrotalus)」などがあります。
ペリカン科の野鳥は、大型で長いくちばしがあり、下くちばしからのどにかけて、袋状に伸びる皮膚がある点に特徴があります。
また、大量の魚を胃に入れたときでも飛べるように、重心に胃があります。
ハイイロペリカンは、全長1.7mほどの大きさの水鳥になります。
泳ぎ・飛翔ともに得意とし、ヨーロッパや南アジア、南北アメリカ、オーストラリアなどに生息しています。
また、ハイイロペリカンののどの袋は、魚を捕えるときに使うだけでなく、飲み水を蓄え、ヒナにあげるなどの利用法にも使われます。
次に、モモイロペリカンは、オス・メスとも全長1.6mほどの大きさの野鳥で、翼を開いた長さは270cm程になります。
モモイロペリカンは、名前のとおり、白い羽毛の中にピンクの光沢が見られるのが特徴です。
アフリカやヨーロッパ南東部に生息しますが、日本でも沖縄に何度か迷い鳥として観察されたことがあります。
モモイロペリカンは、数羽から10羽程度の群れをなして魚を捕まえますが、魚の逃げ道をふさぎ、一気にのどの袋ですくい上げる方法で捕食します。

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